真綿

不安は魂を食いつくす/不安と魂の真綿のレビュー・感想・評価

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ダグラス・サークの悪意的スタイル(褒めてる)よりさらにソリッドなメロドラマ性の活用。ドイツ語ができないのでニュアンスとしての正確性については論じられないのだけれど、Blu-ray版だとアリの台詞の字幕翻訳の片言風の表現がすこし気になった。それはそれとして台詞がとてもよい。「普通の人々」の「悪の凡庸さ」が愛しあう二人を妨げる障害となるが、その障害は必ずしも外圧としてだけ存在するわけではない。
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