爆裂BOX

リヴァイアサンの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

リヴァイアサン(2006年製作の映画)
3.2
アメリカ南部の湿地帯で二人の脱獄囚を追っていた警官隊が全滅する事件が発生。更にとある田舎町で住民が次々何者かに食い殺される事件が発生。地元動物管理局のデルマーは生物学者エイブラムソン博士に目を付けるが…というストーリー。
「リヴァイアサン」といってもロボコップピーター・ウェラー主演の海洋モンスター物とは何の関係もありません。本編でも「リヴァイアサン」なんて言葉は出てきませんが何でこの邦題つけたのか謎ですね。ジャケットでは海が舞台のように思えますが、本編の舞台はアメリカの田舎の湿地帯です。
ストーリーは遺伝子操作で巨大化&凶暴化したウナギが田舎町の湿地帯で次々住民を喰いまくるという物です。
登場するウナギは「タウナギ」という種類で、原始的な肺魚の一種みたいですが、だからか陸上でも凄いスピードで移動します。見た目は真ん丸な黒い目に口に乱杭歯のような牙が並んだ凶悪な面構えで、その顔に違わずかなり凶暴で序盤から出し惜しみなく脱獄囚を追跡していた警官隊を襲撃して血祭りにあげ、次から次へと住民達を喰いまくっていきます。地面の上を這って進んだり、木の上から襲い掛かる所は大蛇映画のようですね。CGは結構雑で、一体しか登場しないけど場面によってサイズが変わったりします。でもラスト見る限り本当に複数いたのかな?簡易トイレから襲って来たり、排水口無理やり破壊して侵入して来たりと強引な襲撃シーン見せてくれます。でも襲撃シーン多いのは良いけど、同じ様な襲撃シーン続くので単調に感じる所もあります。CG臭いですが、上半身だけや下半身から内臓見せる死体などスプラッターシーンもそれなりにあります。
主人公とヒロインが離婚した元夫婦という設定の割には登場した時からすぐイチャイチャし始めてすぐエッチしちゃうので、離婚した設定いるのかな?て思いましたね。ヒロインおばさんっていうのはちょっとツライな…
元凶のエイブラムソン博士はマッドサイエンティストかと思ったら、責任感じてないような所はあるけど、最後ウナギ道連れにしようとしたりまともな所はあったかな。彼を手伝いに来ている4人の大学生の恋模様も妙に面白かったな。唯一の女子のホリーがそんな美人ってわけでもないけど他三人で取り合ってる感じでホリーも真面目女子かと思ったら妙に思わせぶりな態度とってるサークルクラッシャーみたいな所あるし。オタク男子が襲われる時にドサクサ紛れに告白するけどまるで無反応だったの悲惨すぎて笑いました。大学生達の中で生き残る組み合わせちょっと意外だった。
冒頭で出した脱獄囚やカヌースクールの子供達重要そうに見えて話に殆ど絡まず適当に退場するのは腰砕け。子供達とか死ぬシーンもなく一人除いて全滅するし。博士が持ってた青酸カリ撃ち込むクロスボウの使い方もまさか過ぎて笑った。
感電させたり、弱点の糖分使って倒すかと思ったら結構豪快な力技で倒しましたね。あの血まみれでキスする絵面はほかでも見た気がするな。
良くも悪くもオーソドックスなB級モンスター映画という感じですね。この手の作品見慣れてる人なら普通に楽しめると思います。