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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)のmanamiのレビュー・感想・評価

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渡部先生にこの作品を勧められて(勧められたのはあくまではなたんなんだけど)みた。はなたんが送ってきてくれた動画も併せてみたよ。でも正直この作品だけだとよくわかんない。作品自体は特に後半ドラマティックに描きすぎ?あくまでわたしの想像よりもだけど。なんていうんだろう、根底で繋がるべき部分が全然繋がっていなくて暴力性だけが肥大化していったというか。オウムに近いものを感じた、宗教的。彼らの世界は単一的で平坦、ひとつの限定された箱の中でだけ通用する言葉であり理屈である、だから多くの人の心に届かない、その分単純で強固で完結している、善き動機、善き目的がある「約束された場所で」の中で村上春樹がオウム信者のことをこう表現していたけれど本当にそれと近しいものを感じる。暴力に訴えなければ対話ができないと思ってしまうのは、力に執着するのは何故?学生運動が「団塊世代の競争意識と大学の大衆化によるフラストレーションによるもの」だとすると、今の現状で満足して思考を放棄したわたしたちの世代が冷笑できるものではないと思う、選挙にすら行かないのに、問題はフラストレーションの捌け口が最終的に暴力に変わったこと、革命は起きなかった、対話が、言葉が、力を持つと思わせて欲しい
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