ナナメ後ろも百太郎

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)のナナメ後ろも百太郎のレビュー・感想・評価

3.3
物事には内部と外部があって、
事件には被害者と加害者がある。

「突入せよ!〜」が外部なら
今作は内部とも言える。

若松孝二は内部寄りなのだろう。
簡単に人を惨殺する集団に身を置いて「勇気がなかった」で済まされることではない。

「あの時代がとは何だったか?」をこれで描けたのか。
結局は片面でしかないのでは?

カルトともいえる集団の心理と、その中にある閉塞感や緊迫感。
暴力が生まれた瞬間。やり場のない怒りをリンチにぶつけるシーン。

なんだか想像がつくからこそ、恐怖を感じるし2度と観たくないと思わせるのかもしれない。