物事には内部と外部があって、
事件には被害者と加害者がある。
「突入せよ!〜」が外部なら
今作は内部とも言える。
若松孝二は内部寄りなのだろう。
簡単に人を惨殺する集団に身を置いて「勇気がなかった」で済まされることではない。
「あの時代がとは何だったか?」をこれで描けたのか。
結局は片面でしかないのでは?
カルトともいえる集団の心理と、その中にある閉塞感や緊迫感。
暴力が生まれた瞬間。やり場のない怒りをリンチにぶつけるシーン。
なんだか想像がつくからこそ、恐怖を感じるし2度と観たくないと思わせるのかもしれない。