松浦義英

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)の松浦義英のレビュー・感想・評価

2.5
日本人だけど、平成生まれからしたら
『あさま山荘事件』はピンとこない。
坂井真紀と井浦新が出てたから観てみた。

組織運営を客観視出来ないと潰れるという話。
組織にはカリスマ的支配と合法的支配があるけれど、カリスマ型の暴走の典型かなと。
連合赤軍の『総括』があって、
オウム真理教の『ポア』があって…
これらって過去から学ばないのかなと思ってしまう。
でも駄目だと思って発言したら自分が標的になるんだもんな…。

自分も学生サークルを率いていたから、連合赤軍になって『総括』する前のシーンでトップに意見する人達を見てなんか心が締め付けられた。
俺も時代と場所と思想とやる事が違ったら彼らみたいなリーダーになってたりしていたのかと思うとね…。

集団を…
客観視出来ない。
絶対的応援者がいる。
目的を過信し過ぎる。
上の命令には逆らえない。
…これが重なると酷い事になるね。

『世の中のために自分を犠牲にするんじゃなかったの?』
『勇気がなかったんだよ』
この二つのセリフは重い。

この戦いを警察側から描いた『突入せよ!あさま山荘事件』も観たいと思います。
松浦義英

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