富樫鉄火

キャプテン アブ・ラーイドの富樫鉄火のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

#26 イスラーム映画祭8の3本目
(今回の邦題は『〜ラエド』)
これはいい映画だった。
以前に観た佳作『ラヤルの三千夜』と同じくヨルダンが国の支援で製作した映画らしいが、ほかにもいい作品が生まれているのでは。

途中までは孤独老人の感傷映画かとおもいきや、後半、イスラム社会の男尊女卑や貧困、家庭内暴力などの社会問題が続出し、どこへ着地するのか、ハラハラしながら観た。
最初と最後を統一させ、思い出話にしているのも、うまいシナリオだった。
思わずホロリとなったよ。
(ウエハース少年にも、なにか救いを授けてほしかったが)
イスラムへの感度がなくても、日本人が予備知識なしで観て、素直に感度できる映画だと思う。

それにしても、アラブ方面の女優は、みんな、なんて美しいんだ。
本作の“機長”も、観ているだけで眼福だったよ。
富樫鉄火

富樫鉄火