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黒部の太陽のalsaceのレビュー・感想・評価

黒部の太陽(1968年製作の映画)
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難工事の代名詞みたいな、黒部ダムとそれに伴うトンネル掘削に関する物語の映像化。
三船敏郎にも石原裕次郎にも、全く興味が無かったんですけど、
先日読んだ「社長たちの映画史 映画に賭けた経営者の攻防と興亡」に
この映画制作時のエピソードが記述されてたので、気になり鑑賞しました。

簡単に言うと、題材になったトンネル掘削並みの、難題と課題が山積の中制作されたようで、
今だったら絶対に「メイキング・オブ・黒部の太陽」が作られてそうなぐらい
な困難さだったようです。

70年代あたりの古い邦画に感じる、どことなくしょぼい映像処理などが、この映画では微塵も感じなかった部分は、
作品として好印象。また、CGだと何でもありな感じになってしまうけど、CGない時代ならではの、リアリティは
今見ると貴重かも。すごくお金がかかってる感じしますけど、今時の邦画だったらそんなにお金かけられないだろうし。

キャストも、ちょい役で割と名が通った俳優さんが起用されてて、贅沢な感がありました。
宇野重吉と寺尾聰(超若い!当たり前だけど)が、親子役で登場してるのも、良かったですね。


ストーリーとしては、トンネル開通したところで、終わった方がなんか映画としては締まりが良かったんでは。
と余計なお世話だけど思ってしまった。
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