完全自己満足でお送りする不定期企画『レビュー0件映画を鑑賞してみた』
　これはFilmarks内で未だレビュー投稿のない作品をあえて鑑賞し、レビューを書いてみようじゃないかという、無謀かつ誰得な企画です。

　とりあえずのルールとして、Markされていても、レビュー欄が空欄だったり、あったとしても「記録」や「過去鑑賞」のような、レビューとは言い難い内容の書き込みもレビュー無しとみなします。

　さて、今回鑑賞した作品は……
　『ダブル・クライム』　DVDで鑑賞。
　1999年　アメリカ　　サスペンス・アクション　先客4名様

　医者の卵であるデビッドは、ある日兄のマイケルを訪ねるため、ベルリンにやって来る。しかし着いて早々、アメリカ大使館員のザヌックという男から、マイケルは死亡したと告げられ、呆然となる。
　心の整理がつく間もなく、今度は地元の警察から、マイケルは実はCIAだったという衝撃の事実を聞かされ、更にはマイケルと何やら怪しい売買交渉をする予定だった女性モニカが接触してくる。
　一体、兄はベルリンで何をやっていたのか、なぜ死ななければならなかったのか……謎が謎を呼ぶ中、デビッドも知らず知らずのうちに恐るべき陰謀に巻き込まれていくのだった。

　誰が味方で誰が敵か。他国ということもあり、誰も信用できない中で、主人公が孤軍奮闘するサスペンス・アクション。
　それなりに緊迫感のある内容だけど、なんだか数多くある同類の映画からアイデアを少しずつ頂戴してつなぎ合わせて作ったような、よくある展開だらけの作品。

　アメリカ大使館の関係者がみんな悪人面なのが笑える。

　瞬きできないように瞼を固定されて、瞳孔を薬で開かせたうえで強烈な光を目に当てる拷問がエグイ。ジャケットはまさにデビッドがその拷問を受けてるシーン。

　モニカがバーで「トイレに行く」とデビッドに言って、それっきり姿を消した一件が何だったのかが謎。その後何食わぬ顔で再びデビッドの前に現れたし。

　デビッド役がケヴィン・ディロンなので、どうせなら兄のマイケル役をマット・ディロンにすればよかったのにと思った。

　因みに本作、名優J・T・ウォルシュの遺作。最後の出演作なのにほとんど知られていないのが残念。

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