オルフェの登場人物セジェストの道案内で自己探求の旅を続ける詩人コクトー。ジャン・コクトーがコクトー本人役をやってます。
映画論や詩論を語るコクトー、詩的映像の世界。
何故？と問うなとコクトーも言ってるように理解せずイメージを楽しむ映画。
オルフェ以上に逆再生シーンのてんこ盛り。燃え盛る炎、広がる海水、ちぎれたハイビスカスなどなどの美しさ。
相変わらずの消えたり現れたりするトリック映像。
舞台劇のような空間の扉。石切場のような洞窟。廃墟。
ハイビスカスと血だけカラー。
王女とウルトビーズとの禅問答のような(馬鹿の俺には意味不明)裁判。
すれ違う2人のコクトー。
馬人間と笑えるパンツ一丁の男2人組の犬人間。
トリスタンを待つイゾルデ。
弾丸その中の火薬は光より速く進む。
目に目の絵を付けたコクトー。
サインを食べる目が6個の偶像。
オイディプスとアンティゴネ。
天使。
伯爵夫人がきれいです。
セジェストに地球はあなたの祖国ではないと言われ消えるコクトーとセジェスト。
ユリ・ブリンナー、ジャン=ピエール・レオ(ガキの)、パブロ・ピカソなどなど。
結構楽しめる映画です。
