オルフェの遺言-私に何故と問い給うな-の作品情報・感想・評価

「オルフェの遺言-私に何故と問い給うな-」に投稿された感想・評価

10

10の感想・評価

3.2
コクトーが扉を開ける姿にホーリーモーターズのカラックスが重なる
レオス・カラックスが取り上げたカイエデュシネマ週間で初めて鑑賞

同じくジャン・コクトーが監督したオルフェの続編なのかどうなのか曖昧な今作だけど、そのオルフェで行った幻想的な逆回し撮影をより多用して、意味はよくわからないけど神秘的な映像を次々見せられ、その夢幻の感覚にとてつもなく魅せられた

作品としてはオルフェより詩人の血に近い印象だったけど、そういうとにかく映像のインパクトを突きつけるような作品を好む身としては、変に筋道というものがない分映像の魔力にだけ集中できて好印象
pika

pikaの感想・評価

4.5
凄すぎる。他人の脳内を覗き見したような感覚。
逆再生好きなのかコクトー。通常再生も逆再生なんじゃないかと疑う頻度でとっても愛らしい。

最低でもあと2、3回くらい見ないと自分の中での納得もできない。わかるようなわからないような喉元まで出かかってる何かがモヤモヤと雲散霧消。
圧倒的に知識と理解力が足りない。
ビジュアルの安易な奇天烈さと、日本語字幕出てるのに「日本語でお願いします」状態な詩そのものな台詞のアンバランスさが凄くて大混乱!

でも作り手の想いや個性が大爆発しているこういう作品は大好きなので何度も見て自分なりに咀嚼したいと思います。
相変わらずコクトーはキュートで愛おしい。
morine

morineの感想・評価

3.6
コクトーにしか見えないもの聞こえないものを、少しだけ分けてもらえた気がしてとっても嬉しかった。この人天才だっておもった。
pekesK

pekesKの感想・評価

4.0
時間と詩的なところは田園に死すに似てる。ジャンコクトーの分かってる感は特殊だ
「映画の特典とは大勢の人に一緒に同じ夢を見せる事である。そして我々に現実の厳しさをも伴った非常識な幻影を見せる事である」
ズバリ、ジャン・コクトーとは何か。哲学的すぎてよく分からん話。果たしてこれを初見で理解できる人はいるのだろうか?字幕の読みにくさと訳が直訳すぎるのも原因だと思う。逆再生の映像表現は本当に素晴らしかったが。あと『オルフェ』を観ておかないと分かりにくいと思う。『オルフェ』を鑑賞したやつが観ても難解なんだから。ちなみに死神の女王とウルトビーズさんは人を裁く裁判官として登場。
『私にとってコクトーは単に偉大な作家、偉大な小説家、偉大な詩人、偉大な音楽家、偉大なデッサン画家に留まりません。彼は何よりも文明の一事実であり、それが重要なのです。』
フランソワ=レジ・バスティド<ジャン・コクトーを裁く>1962年「アール」誌
 ジャン・コクトーとは何者なのでしょうか。私にはコクトーを語る「言葉」を持ち合わせていません。私の情けない想像力では、ジャン・コクトーの多様性、イメージの豊饒、詩人の操る「言葉たち」に追いついてゆくことができないからです。そこで、映画からコクトーのキーワードを取り出します。阿片、同性愛、鏡、不死鳥、半獣人、壊滅する煙突、不死鳥、ハイビスカス、彫像、仮面、シュールレアリズム、ジレッタンティスム、オイディープス、アンティゴーヌ、イゾルテ、スフィンクス、ユーディットとホロフェルネ、ペネロペ、ウルトビーズ、セジェスト…
詩人を読み解く「言葉たち」「役者たち」を、瞼を開いた盲目の預言者三つの顔を持つ「ティレシアスの彫像」に呑みこませると、三つの口からコクトーのイメージが吐き出されます。
『詩人:口から出ているのは、なんだね?
セジェスト:小説とか、詩とか、シャンソンとかです。眼が六つ、口は三つもっています。
でも、どうしてなどと、その理由をお聞きにならないでください。』
 詩人は、理性の女神ミネルヴァの槍で刺し貫かれ、そして再生します。詩人の血と再生の象徴であるハイビスカスの花がカラーで描かれます。
 ジャン・コクトーは1963年10月11日木曜日、永遠の眠りにつき、ミィイ=ラ=フォレのサン=ブレーズ=デ=サンプル礼拝堂に埋葬されました。
『友人たちよ、泣く振りをしたまえ。
 詩人は死んだ振りをしているだけなのだから』
床ずれ

床ずれの感想・評価

2.5
コクトーの映画はセリフによる詩的表現が多すぎて映像が説明がちになりすぎてて好きじゃないですね。
役者さんたちはみんな美しく、古いとはいえ演出はしっかりしているように感じた。ただ、何を伝えたいのかよく分からなかったし、設定がなぁ…現代に舞台を変える必要があったのか⁈