とよちゃん

飢餓海峡のとよちゃんのレビュー・感想・評価

飢餓海峡(1965年製作の映画)
2.8
画質や風景に古さは否めない。😅
水上勉の原作が良いからリメイク版出ないかな、というのが第一印象。
完全犯罪目前なのに残念なのは、
篤志家でいても新聞に顔が載らないよう注意しないと。😅
ちょっとしたほころびが全てを台無しにしてしまう。😅
しかし函館から東舞鶴は昭和20年代としては地の果てで素晴らしい逃亡ルートだと感心した。
流石若狭生まれの水上勉ならではの土地勘だ。
函館の刑事にしても本名かどうかわからないにしても犬飼を指名手配しないのは不自然。
八重に執着し過ぎ。
八重も折角遠路会いに行ったのに犬飼に執着し過ぎ。犬飼にしてみれば喋られる事が一番怖いのだからあっさりお礼だけ述べて帰れば殺される事もなくみんな無事にいられたのに。
戦後の闇市や赤線青線が有った時代背景は今はほとんど理解されないが当時としてはごく当たり前の事だったんだろうと思う。
どんなに苦しい世の中でも売春が無くならず酒や女に群がる輩が居る事が悲しいけれど逆にそれが彼女らやその家族のセーフティネットなんだったんだと納得するしかない。
「砂の器」もそうだが戦前戦後の貧困が原因。
とよちゃん

とよちゃん