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潮風とベーコンサンドとヘミングウェイのenaのレビュー・感想・評価

4.0
部屋とワイシャツと私みたいな邦題。
考えもなしにこういう邦題をつけてしまうのは日本人の性ですかね。。。

70歳を過ぎて孤独な日々を送っていたおじいちゃん2人。
性格が正反対な2人が、偶然出会ったのをきっかけに親友のような特別な関係になっていく。
もっと早く出会えたらよかったね、と思ってしまうくらい自然と。

リチャードハリス演じるフランクは元船乗り。とにかくお調子者で短気。
(あのダンブルドア役だった俳優さんなんですね。。。全く別人に思えるから俳優さんってすごいなあ。。。)
4度も離婚歴を持っているがその後は独りで暮らしてる。
日々自分の手足が細くなっていくこと、背が縮んでいく現実を受け入れられなくて、過去の栄光にすがってしまう。

ロバートデュバル演じるウォルトは若い時にキューバからやって来てリタイアするまで仕事一筋。
リタイアしてからも髪や服装はきっちり、紳士的。
毎日お気に入りのウエイトレスに会うためにに食堂へいくのが習慣。行ったり趣味も充実している様。

私が将来なりたいのはどっちかな、なんて考えながら観ていました。

それは当然ウォルトでしょ?って思うかもしれませんが彼の過去を話す時のなんだか幸せそうな顔を観ると、どっちも幸せなんじゃないかなと思ってしまう。

歳をとっていくのはたまに怖くなるけど、若い時も、その後も、歳を忘れるくらい人生をまっすぐ生きられたらいいな。
ベーコンサンドを食べながらあーだこーだ言い合う2人が可愛いくて、景色も綺麗でなんだかいい感じ。

ウォルトの小さな恋にはきゅっと胸が苦しくなった。

フランクの喋りは下ネタばかりで下品だけど言い回しが結構面白いのでそこも注目w
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