enaさんの映画レビュー・感想・評価

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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.7

ノリに乗ってるミシェル・ヨー演じるアジア人母ちゃんが無敵。
アート、アクション、コメディ全部詰まってる。

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.5

アメリカで社会問題になっている国際養子縁組が起こした悲劇。
今はしっかりとした方がありもちろん違法ではないが、80年代にはしっかりとした条約がなくグレーゾーンだった。
アメリカ人として育ち、英語しか話
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.1

驚くほどのカット数、モノクロや2画面を同時に見せるみたいな少しタブーちっくな新しい技法もてんこもりで、レベルアップしたウェスが堪能できる作品だった。
そろそろ実写という枠を超えてアニメーションとの境界
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.2

これは随分好き嫌いがはっきり分かれそうな映画!
善悪とは何か分からなくなってしまいそうなくらい、金>>>>>>>>>>>>>>善な主人公。
ゴーンガールですっかり"ただものではない女“のイメージがこび
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キャラクター(2021年製作の映画)

4.3

永井監督ってほんとに器用な方。。、!
コメディ、ラブコメだけじゃなくサスペンス系も行けたのね!
菅田将暉と帝一の國以来のタッグ(安定)はとても良かったし、一歩間違えると寒いギャグになりそうなセカオワf
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THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.6

2018年にデンマークで公開された同名作品のリメイク。

セットや登場人物をギリギリまで削ぎ落とすことによって、コールセンターで起こる緊張感やジェイクギレンホールの演技が引き立ってる。
電話のみの声の
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.7

昔北京に行ったときに道でホームレスのおじさんがタッパーいっぱいに入れた土を食べてたのを思い出した。

あれ異物症だったのかな。
異物を飲み込む、という行為が綺麗に、でも異様で不気味に描かれていた。
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.0

MCU初のアジア人ヒーロー誕生。
私が観に行ったロンドンの映画館では7割ほどはアジア人でした。
そういった意味でも個人的注目度が高かった映画。

予想通り型にはまった、アメリカ人が描くアジア映画という
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.7

主演のアンソニー・ホプキンスが「羊たちの沈黙」で主演男優賞を獲って以来、29年ぶり、しかも史上最高齢の81歳で受賞した本作。

多分誰もが大納得の、凄まじい演技。
ころころとコインの裏表みたいに変わる
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.0

久しぶりに邦画で"当たり"と思えた作品に会えた気がする。
最近障害を抱える人の性を描く映画が多くなって、色んな人がいて色んな性事情があるのは当たり前だからもっと広まれー!と思ってるけど、やっぱり少しア
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アイ・アム・マザー(2019年製作の映画)

4.3

"マザー"と呼ばれるロボットの造形の美しさよ。
エイリアンのデザインした会社が作ってるからね、何百パターンの中から選別されてるだけあって細部までこだわってある。
登場人物はマザーとドーター、そして外か
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.4

ベースがベースなだけに、少し物足りなさを感じてしまったような。
最後まで長澤まさみが演じた女はただの虚像のようで人物像が掴み難かった。

大西信満が出てきたあたりからぐっと泥臭さを感じられて個人的には
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.5

ローマ、ロンドン、パリに続き、今回の舞台はNY。
ウディアレンが描くマンハッタン、好きです。
ティモシー・シャラメにエル・ファニング、セレーナ・ゴメスなどミレニアル、Z世代の俳優を起用していて、いつも
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メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

3.5

セレブがデザイナーオリジナルのオートクチュールに身を包む、美の運動会でお馴染みのメットガラ。
2020年はやむを得ず中止ということで肩を落としたメットガラファンは多かったことでしょう。
メットガラとい
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.8

ポップ過ぎずシリアスすぎず絶妙な距離感で、思春期の繊細さと母娘の衝突を描いたグレタ・カーウィグの自伝的作品。
映画の面白い所は自分とは違う価値観を持った人が作ったキャラクターの生活を覗けることだと思っ
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トニー滝谷(2004年製作の映画)

3.6

村上春樹の全てを理解出来ないところが良い、みたいな感じをそのまま雰囲気で誤魔化すのではなく監督の解釈を見せてくれているのが良かった。

私は村上春樹をほとんど読んだことがないけど、読んだ後に残る正解の
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恐怖のメロディ(1971年製作の映画)

3.3

「ストーカー」という行為自体がまだ認識されていなかった1970年代に、執拗なまでに主人公を追い詰める女を描き抜いたクリント・イーストウッドの初監督作品。

原題はPLAY MISTY FOR ME.
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モンスター(2003年製作の映画)

3.3

美の暴力シャーリーズ・セロン姉さんが初めてアカデミー賞主演女優賞を獲得した本作。
役作りのために毎日ポテトチップスとドーナッツを食べ続け13キロも増量、別人かと思う変貌ぶりで衝撃を呼んだ話題作。

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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

4.5

仲の良いやんちゃな3人の少年にある日起こった忌まわしい事件。
3人のうち1人デイブだけが被害者となり、3人は同じ街に住みながらも疎遠に。
それから25年後に起こった殺人事件をきっかけに3人はまた関わり
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聴こえてる、ふりをしただけ(2011年製作の映画)

3.1

11歳のサチに訪れた早すぎる母親の死。大人は「お母さんはずっと天国で見守っているからね」と言うけれど、本当なの?

子どもの等身大の目線で描いた喪失と再生のストーリー。
ずっと観てみたかったこの作品は
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.1

忘れられない元恋人と、全く同じ顔をした人がもし目の前に現れたら。
思い出と重ねて幸福を感じるか、それとも未練が蘇って拒絶するか。

麦と亮平の間を漂流する朝子を、共感と不自然さの間らへんで絶妙に演じて
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魚と寝る女(2000年製作の映画)

3.5

薄暗い釣り堀にぽつんぽつんと浮かぶ安いペンキで塗られたプレハブ小屋。
来る人の多くは身を潜めるように滞在し、訳アリ者の隠れ家になっている様子。

その釣り堀の管理人である主人公のヒジンは言葉は発さず、
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日の名残り(1993年製作の映画)

3.9

ある伯爵に仕えていた生真面目な執事が、屋敷と共に歩んだ半生を思い出しながら長年慕っていた女性に会う為に旅に出るヒューマンドラマ。

アカデミー賞は受賞しなかったものの、主演男優賞含め8部門にノミネート
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マイ・レフトフット(1989年製作の映画)

3.5

生まれつきの脳性麻痺により、左足しか動かすことが出来なかった画家クリスティ・ブラウンの半生。

ファントムスレッドのダニエル・デイ=ルイスが主人公を演じています。
まだ20代後半くらいのダニエル・デイ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.1

白昼夢にトリップしたみたいな乳白色の世界に色付く黄色と青。

アリアスター監督の作品は初めて観ましたが、狂気じみたカルト的な演出と上手くチープさが加わっていて面白かったです。

怖かったら嫌だな〜(ホ
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.9

エル・ファニングを贅沢に使ったパンクコメディ!

題名の期待を大きく覆す展開に驚くけれど、パンクだから何でも有り!?
考えるな、感じろと言わんばかりのハチャメチャさ。

1970年代後半のイギリスが舞
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運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)

4.0

子どもの純粋な直向きさに心を打たれる。

主人公アリが妹の靴を無くしてしまったことから始まるヒューマンドラマ。
子どもの可愛らしい「隠しごと」から展開される、とあるイランの家族の日常を描いています。
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ヴィヴィアン・マイヤーを探して(2013年製作の映画)

3.5

生涯独身、人と親密になる事を拒み孤独に亡くなったヴィヴィアン・マイヤー。
「変わり者」だった彼女が生前に撮っていた写真を落札した本作の監督が、謎に包まれたヴィヴィアン・マイヤーの生涯をドキュメンタリー
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オアシス(2002年製作の映画)

4.0

家族や世間から除け者にされる男性と脳性麻痺の女性の純愛を描いた衝撃作。

噂には聞いていたけど、脳性麻痺の女性を演じたムン・ソリの演技が本当に凄かったです。
大きな表情の変化はなくとも喜怒哀楽や彼女の
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ホテル・エルロワイヤル(2018年製作の映画)

3.4

1960年代のホテルを舞台にしたサスペンス映画。
「訳アリ」ホテルに「訳アリ」男女7人が偶然にも同じ日に泊まってしまい、そこから予想外な展開が繰り広げられていきます。

時代背景に沿った問題や事件にま
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ゲンスブールと女たち(2010年製作の映画)

3.8

自らを「醜男」と呼びながらも華々しい女性遍歴を持つ歌手セルジュ・ゲンスブールの生涯を描いた自伝映画。

監督はバンドデシネ(漫画家)が本職で、本作が初監督作品だそう。
ゲンスブールの生涯を彼のコンプレ
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

4.5

磁石のように引き寄せられた孤独な12歳のサムとスージーのラブストーリー。

お互いに運命を感じ駆け落ちすることを決意した2人のイノセントな恋愛がとにかく可愛い!

独特な色彩とシンメトリーな世界観で絵
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.5

個性豊かな3兄弟が父の死をきっかけ心の旅に出る「再生」と「浄化」のロードムービー。

3兄弟はあることがきっかけで疎遠でしたが、長男の呼びかけで寝台列車ダージリン急行に集結します。

長男フランシス(
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.0

圧倒的な色彩力に惚れ惚れする、ウェスアンダーソン初のアニメーション映画。

原作はイギリスの小説家ロアルドダールによる同名作品です。
小さい頃ロアルドダールが大好きで、特に挿絵のクエンティンブレイクの
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おと・な・り(2009年製作の映画)

3.0

初めて好きになったのは、あなたが生きている音でした。

静かな「音」で紡ぐ大人のラブストーリー。ファンタジー要素が強くてリアル感が皆無なのが少々残念ですが、挿入歌の風をあつめてがやはり素晴らしいので長
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指輪をはめたい(2011年製作の映画)

3.0

記憶喪失になった男が恋愛の記憶を辿るストーリー。
「指輪をはめたい」女性の候補が3人も。

この映画の特出すべきは、小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴、個性が強くキャラが立っていているところ。
それぞれ
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