ジブリ美術館にて上映されている短編映画。短編映画シリーズのなかでは結構初期作品。
約15分の中でそれぞれのキャラクターや、起承転結のある洗練された物語構成、無駄のなさはやっぱ宮崎駿の手際の良さだなあと思う。
コロの無垢な動物としての表現や、リアリティさはやっぱ観察力がないと描けない。その動きは決して「脚本ありき」ではないんだよね。
小金井市の市民の動き、群衆の動き、歩き方の人1人の描き分けもさすがですよねえ。
絵本のような背景も魅力のひとつ。
ポニョにつながる「湾曲さ」もある。
声に関しては、当時スタジオジブリに勤務していたであろう方たちがされていて、宮崎駿の好む「生っぽさ」「素人感」がある。
建築物とか、家の構造とかは90年代〜2000年代初めって感じかな。まあこれから「猫の恩返し」にもつながる時代設定。