北野武監督の初期作品は学生時代にさらっと観たものの、このシリーズはまだ未見でした。ある意味一番「首」の雰囲気に近いのかと思い鑑賞を。
強面の男達をカメラがパンしていく冒頭、杉本哲太さん演じる小沢、たけしさん演じる大友とその他大勢が映され、縦に並んで走る車を真上から捉えてのタイトルは絵的に満点💯直前に観た「HANA-BI」にも同じ様に車を俯瞰したカットがあったんですよね。
出演されている俳優陣の熱量が凄まじく、特に椎名桔平さん演じる水野の忠誠心とギラつき、加瀬亮さん演じる石原のインテリプッツンキャラには痺れました。
終始、山王会内部の跡目・利権争いに巻き込まれる中間管理職的立場な大友の苦悩が伺えるつくりになっていて、どこか応援したくなってしまう。
バイオレンス描写も多岐にわたり、歯医者、菜箸、舌など直接表現はまあまあハード。車&ロープは結構衝撃でした🚙🪢あと、ちょっとした手土産感覚ですぐ指詰めるのはやめて欲しい。
虎視眈々と腹の探り合いをしていた三人がラストに集まるシーンには何とも言えない気持ちに。次回作があるという事は、タダでは済まないってことですね、はい。
