kao

アウトレイジのkaoのネタバレレビュー・内容・結末

アウトレイジ(2010年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

役者陣の演技は凄かった。北野映画は初めて見たけど個人的には北野武がビートたけしにしか思えなくてちょっと世界観が揺らいでしまった。演技はそんなに上手くないような感じがした。
一番可哀想だったのが村瀬。あと塚本高史の演じたチンピラも。
暴力耐性あんまりないので歯医者のシーンとラーメン屋のシーンは無理過ぎて手で画面を隠しながら見た。終盤では演者が銃を取り出したら銃でスパッと殺してくれるのであんまり痛そうじゃなくて安心するようになってしまった。
そもそもヤクザの体制などに詳しくないので誰が誰の下とか上とか兄弟がどうとかちょっと考えながら見なければならなく、裏切りに次ぐ裏切りで混乱したけど話の流れはヤクザものにしては分かりやすかったような気がする。
一番好きなシーンは椎名桔平扮する水野がタバコのポイ捨てしてベテラン刑事に怒られるところ。格好良く見えてた水野が一瞬でダサく見えてなんか良かった。
ヤクザって殺しとか抗争とかけじめとかなんか格好良い風、異質だけどどことなくクールなイメージがあったけどやってることは本当ダサいなと再認識させられた。
なんだこの野郎、ふざけんな馬鹿野郎みたいな何かあるとすぐ怒鳴りだす語彙力のない罵り合いやニヤニヤと大使館の人いじめてるところとか最高に頭悪そうでくだらなくて小学生の喧嘩やいじめみたいだった。良い大人が…
偉そうにしてた奴らが上の人には逆らえなかったり見下してたやつにサラッと殺されたりして何だこの世界…とちょっと引いた。みんな裏切り過ぎだろ
國村さんの役のやつは二枚舌で好きじゃなかったー死に方もなんか哀れだった
ズラッとスーツの男が並ぶシーンは圧巻だしやっぱり異質でただならない雰囲気はあるからちょっと格好良いと思う部分はあるけど。
加瀬亮が特に好きだった。インテリヤクザ感があって上のやってることを内心ではちょっと馬鹿にしてる感じもあり暴力はあまり得意ではなさそうに見えて。
銭湯や温泉は丸腰になってヤクザがヤクザを狙う場所になりやすいから刺青ある人(暴力団構成員)は入浴お断りなんだと最近知ったのでサウナのシーンはこれか〜ってちょっと感心した。
検問通したのは何で?とか、流石に派手にやり過ぎじゃない?とか色々思うところもあったけどまあ面白かったかな。
この作品がヤクザの格好悪さとかくだらなさみたいなのを描くのが目的なんだとしたら凄いと思う。
ビヨンドも借りてきたので見ようと思うけどグロいのは見たくない…歯医者のシーン夢に出てきそう…
あ、タイトルバック良かった!
kao

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