ココ・アヴァン・シャネルのムラサキシキブのレビュー・感想・評価

19世紀のフランスを舞台に、その社会的背景が鮮明に描かれている。その鮮明さはいい意味でも悪い意味でも。
ストーリー自体は好みではなかった。正直場面展開とかストーリーとしての伏線とかはあんまり感じられず、理解できない箇所が多かった。
フランスとイギリスの階級社会など、歴史的背景と、ココの『黒』、『シンプル』、にかける信念にフォーカスした作品だと言える。
女性らしさ、貴族らしさ、そういうものに対して、真っ向から釘を刺し、ひっくり返そうとしたココがいたからこそ今のCHANELがあるのだろう。