スガル

ケビン・コスナー チョイス!のスガルのレビュー・感想・評価

3.6
長い映画に感じました。
でもこの内容なら仕方ないかな。

マデリンキャロルちゃんはいい女優だな。
ケビンコスナーはラストミッションがひどかったから顔も見たくなかったけど。
ポーラパットンさんは変なラブコメのイメージ残ってるけど今回はなかなかよかったです。

この内容なら完全なコメディ映画になる可能性もあったと思うんですが良心というか人間性が感じられる映画になっていてよかった。
ダメ親父だけなら悪い方向に向かっただろうけど娘のモリーの存在が大きかった。ところどころ心動きました。

同性婚や中絶、移民の問題はやっぱり重視されているんだと思いました。
投票についても、それまでの人々が作り出してきた物事で自分が思っていた以上に大事なものなのかもって思いました。

映画とは微妙にずれるけど思想って大事だなというのも思いました。具体的に何をしたかより何を理想として何を考えたかのほうが価値があるのかも。ラストには思想を持って人を導くって台詞がありました。現代の政治家はちゃんと思想を持って欲しいと思います。目先のことばかり目を向けるんじゃなくて。

護衛官と娘がトランプしてたりがほのぼのしていてよかったです。

この映画を観て、アメリカはまだ良心を失っていないことがわかって安心しました。


すいません。あとで点数下げました。
メッセージがちゃんと伝わる映画だったのですが。

脇役の登場人物があと一歩足りない気がします。
いい味をだしてる人たちが多いので残念です。役の設定と俳優の力量に頼ってる映画でした。監督さんがあまりよくないんだなあ。

父親参観のところでモリーが泣きながら言う台詞はちょっとわからなかったです。願望と釈明だったのかな。
ケビンコスナーが参加しないのもおかしい。大統領に誘われてあっさりそっちを優先するとか理解に苦しみました。

この映画はケビンコスナーが製作に携わったらしいので性格がでてしまったのかな。だらだらとしたところが。
映画のメッセージを大事にするのか家族愛に重点を置くのか難しい映画だったのかもです。
恋愛や家族愛だけを描いてても最高の映画があるからちょっと比べてしまいます。

護衛官とか幼なじみのシーンで、もう少し胸にキュンとくるものが欲しかった。ポーラパットンのところもだし。
観ながら期待したシーンが見れるぞと思いながら観てたんですが全てで、あーそれだけかあって感じでした。コメディ路線の映画にしてしまったから監督のセンスのなさが出てしまったかもです。センスはすごく感じるポイントが多いのに結局センスだけで終わってしまった映画。

ジャンピエールジュネ監督がこの映画を撮ったらとか、違う監督がちゃんと撮って欲しかったなあとか思いました。
内面を表現できる監督というか。
登場人物のキャラでも観客が期待する以上の個性を表現して欲しい。この映画の監督よりレイクベル監督のほうがよっぽどそういうのはうまいんだと思います。

選挙参謀の2人にしてもいい味を出してるから余計に残念です。モリーとのやり取りも笑えるんですがどうしても表面的な台詞だから半笑いにしかならない。
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