とーーこ

ラジオ・フライヤーのとーーこのネタバレレビュー・内容・結末

ラジオ・フライヤー(1992年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

『ボヘミアン・ラプソディ』で久しぶりにジョゼフ・マゼロさんのお姿を拝見し、あまりの嬉しさにこの作品について書いておきたくなりました。

主役兄弟を演じたイライジャ・ウッドとジョゼフ・マゼロは、のちにそれぞれ『ロード・オブ・ザ・リング』や『ジュラシック・パーク』という大作に出演したが、私にとって2人の出演作といえばなんと言ってもこの『ラジオ・フライヤー』だ。彼らの繊細な演技に、胸打たれ涙したことを今でも覚えている(ちなみにパンフレットもいまだに持ってる)。
ストーリーは児童虐待という重いテーマを扱っているが、どこかファンタジーのような空気を纏わせて、辛いながらも温かく爽やかな後味を残す佳作である。もちろん、現実の虐待はもっと深刻で悲惨でこれじゃあ甘い!と批判する向きもあろうかと思うが、だからこそ、子供たちには狭い籠から逃げて生き延びて幸せになってほしいじゃないですか!
『リーサル・ウェポン』シリーズで有名なリチャード・ドナー監督が、一方でこういう作品を撮ったということに、公開当時驚きと嬉しさを感じましたよ。
みんなが選ぶ映画ベスト◯◯とかいうランキングには決して入っては来ないだろうけど、ずっと心に残っている作品です。
とーーこ

とーーこ