リミッツ・オブ・コントロールのHokutoNagaiのレビュー・感想・評価

依頼人が口にした呪文にも似た格言を、どこからともなくやってくる男や女が、ふいに口にする。
交換されるマッチ箱には暗号のようなものが書かれた紙切れが入っている、そして彼はその紙切れに目を通したあと、くしゃくしゃに丸めて口に入れ、エスプレッソとともに飲み干す。

いつも通りのスペインの街に、うっすらと溶け込んだ不思議な世界観が、延々と描かれていく。

ジム・ジャームッシュには、いつも、してやられる。
引き込まれずには、いられなくなる。