リミッツ・オブ・コントロールの作品情報・感想・評価

リミッツ・オブ・コントロール2009年製作の映画)

THE LIMITS OF CONTROL

製作国:

上映時間:115分

ジャンル:

3.6

「リミッツ・オブ・コントロール」に投稿された感想・評価

遊

遊の感想・評価

-
生きることは無意味だ、と言うくせに映画や音楽や科学やドラッグを語る人たち
いろんな土地でいろんなものを受け入れながら、どのカフェでもエスプレッソを同時に2つ頼むこだわりを守る男

ジャームッシュは「観なくてもいい作品」がひとつもない
ここまで来て、こんな作品を待ってたんだよ、と心から思わされたな

彼の脚本作品はひとまず全部観た、あとはデッド・ドント・ダイを待つだけだ!!
てちん

てちんの感想・評価

4.5
主人公が託された任務にそこまで緊張感はなく
スタイリッシュなスーツのお色直しを済ませて
カフェでカプチーノを2個注文するの繰り返し
なんか観光旅行のようにも思える不思議な感じ
おそらく悟りに近いものを心得てるのでしょう
監督の哲学が散りばめられてるんだと思うけど
なかなか抽象的でいまいち掴みどころが難しい
ただ劇中の大半が絵になるシーンで溢れていて
それらをひたすら静かに楽しめるだけでも充分
パスデラウエルタの極上ヌードを目前にしても
全く動じない主人公の徹底した仕事ぶりに感服
tak

takの感想・評価

3.3
 好き嫌いがはっきりと分かれる映画だ。殺し屋と思われる主人公が「自分こそが偉大だと思っているヤツを墓場に葬れ」との指令を受けて、スペイン中を移動し続けるロードムービー。殺し屋にも「待つ」という日常がある以上、淡々と日々が過ぎていくこともあるだろう。この映画はその「待つ」様子を2時間綴っていく。マッチ箱に入った指令が届いて、2杯のエスプレッソ飲んで、ホテルで寝て、朝の太極拳・・・。延々とそれが繰り返される。おそらく嫌いな人にはとんでもなく退屈な映画だろうし、その訳がわからない中にかっこよさを見つけ出す人も一方ではいることだろう。僕はどちらかと言えば後者だった。

 僕はジャームッシュ監督作品は「ミステリートレイン」しか観たことがない。だからこの映画がジャームッシュの集大成みたいに宣伝されているのが、ピンとこなかった。彼の作風を理解している訳ではないにせよ、この映画はストーリーを読み取るよりも、あるがままに受け入れて解釈をする映画だと思う。文章で言うならば、詳細に書かれた説明文を読むのではなく、「詩」を読んでいる感覚だ。しかも韻を踏みまくって、それぞれの節が少しずつ変化しているような定型詩。エスプレッソ、太極拳、ベッドでごろ寝が「韻」ならば、主人公の前に現れるエージェントらしき登場人物たちが「節の変化」だ。エージェントたちが好き勝手に彼に語る言葉は、ジャームッシュの芸術論や人生観なのかもしれない。美術館で主人公が見つめる絵画の一つ一つにも隠喩みたいなものが含まれているのだろう。それに明快な答えを導き出すことは僕にはできないけれど、そこに込められたであろう監督のこだわりは感じることができる。

 「想像力を使え」と最初に言われる。部屋で待っている全裸の女性とか「男の願望」(裸に透明レインコート!エッチでしたねぇ♪)なのかもしれないし、標的であるビル・マーレイのアジトに潜入するラストのあっけなさも「想像」故なんだろうし。理屈で語れないのがこの映画の特徴だし、魅力でもある。そこを受け入れられるかどうかが好き嫌いになるのでしょうな。最後の最後まで、マッチ箱のメッセージをエスプレッソで飲み込んでいるのは何故?あれはコインロッカーの暗唱番号か何かなんだろうか。日本のバンドであるボリスが演奏するスコアも印象的。純白の衣装を着たティルダ・スウィントンが語る映画論も興味深い。
ys

ysの感想・評価

3.0
ジムジャームッシュ作品。
ミステリートレインに出演した工藤夕貴が、
これにも出ています。
ランボーの詩で始まる。
空港で指令を受ける男は、
寡黙すぎる無表情男で、
エスプレッソ2杯同時注文男。
裸の女(絵画のよう)、
金髪の女(ヒッチコックのファミリープロット🎬オマージュ)、
フラメンコダンサーなどに出会う。
工藤夕貴登場。意味深なセリフ。日本語も。
ボヘミアンのフィンランド映画とは、
仲良しカウリスマキの
ラヴィ・ド・ボエーム🎬ですね。観てみたい。
映画ポスターのタイトルは
En un Lugar Solitarioで、
ニコラスレイの孤独の場所で🎬

ビルマーレイのアレが、笑
景色と建物はアートだった。
未来風タワーマンションが斬新。
リュミエール航空は架空なのかな?
静かすぎて、寝ちゃいそうでした。
音楽は日本のロックバンド、ボリス。
全く知りません。ボです。

フィルマのキャスト情報なさすぎ、笑
ビルマもいるのに。
孤独な男 イザック・ド・バンコレ
クレオール人 アレックス・デスカス
フランス人 ジャン=フランソワ・ステヴナン
ウェイター オスカル・ハエナダ
ヴァイオリン ルイス・トサル
ヌード パス・デ・ラ・ウエルタ
ブロンド ティルダ・スウィントン
モレキュール 工藤夕貴
ギター ジョン・ハート
メキシコ人 ガエル・ガルシア・ベルナル
ドライバー ヒアム・アッバス
アメリカ人 ビル・マーレイ
想像力次第で何倍にも面白くなる映画です

考察とかいらず、頭をからっぽにして観られます

監督と言えば...のエスプレッソとタバコが出てきます

🐕犬🐕犬🐕犬🐕犬🐕犬🐕犬🐕犬🐕
Gaku

Gakuの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

寡黙な主人公が謎の任務遂行の為スペインに行き、現地の仲間達から情報を受け取りつつ、徐々に目標へと近づいていく。
突っ込みどころが増していく主人公やジャームッシュ映画のいつメンが暗号を渡す癖仲間として登場するので見ていて楽しい。
終盤なんだかんだで敵のアジトらしき場所へ到着する。敵の厳重警備。なる程ここからが見せ場か。これまで至る所で拳法の型を練習していた主人公がついにその本領を発揮するのかーとか思ってた。ゴーストドックの時みたいな華麗な殺陣、確かに寡黙な男はいざと言う時恐ろしい。っていう自分の勝手な想像を見事に裏切り、いつの間にかボスの部屋に忍び込んでる。オチに使われた感が否めないビルマーレイをハリガネで殺し、またいつの間にかアジトを抜け出して帰ってる。めちゃくちゃやん。
「想像力を使った」か。見てるお前らも想像して考えろってことか。いい加減かよと思ったが、それも含めて満足してしまうのが不思議だ。
映画にのめり込んだきっかけシリーズ

個人的にはストレンジャーザンパラダイスがもうダントツのオールタイムベストなんだけど。

ジムジャームッシュのきっかけはこれ。
衝撃だった。
RieYano

RieYanoの感想・評価

4.1
冒頭から私にこの映画を深読みしたり考察したりしながら観ることは無謀な挑戦に思えてぼーっと鑑賞。
だからなのか今作の感想を書くことは1枚の絵画を観てどう思った?と聞かれるときの感覚と似ている。
どこをとっても美しいスペインの街並みに、色彩と光の調和がとれたザラっとした質感の映像。
詩的なセリフにバリエーションだけ変えたように繰り返されるシーン。
映像に寄り添うBorisの音楽。
そこにキャストがはまると、どのシーンもキャンバスに描かれた絵画のように個性的な印象を与えてくれる。
劇中にある『人生に意味などない』のセリフで言うならばこの映画にも意味などないのかもしれない。
理解やエンディングを求めず自分の"想像力"を楽しむ、そして試される映画。

ジム・ジャームッシュ作品を観るのは三作目だけど魅せ方が独特でバランス感覚に長けていて哲学者か芸術家が映画監督になったような人だなぁと感じました。
ton

tonの感想・評価

4.0
めちゃジムジャームッシュ監督 工藤夕貴さんとまた電車の中で会えたのが嬉しい
ヒナ子

ヒナ子の感想・評価

3.9
ストーリーを簡単に説明して仕舞えば、殺し屋が、頼まれて悪党のボスを殺しにスペインに行く、というだけなんですが。

冒頭の依頼人が言うことが正にこの映画の主題「想像力」想像力とは言い換えれば蛇足とも言うだろうか、殺し屋のもとに現れる数々の人々、全員癖強め、突然何かについて語り出す。物語の流れとは全く関係してない。なんだかゴダールの映画を観ているような気分になる。そしてこの、何の伏線でもない110分が私は大好き、全てを推理しようだなんて思わなくて良い、想像力がすべて、だから。
しかしながら、彼がここまで謎多く撮るのも珍しい…もしやジャームッシュなりのメタフィルムなのでは?と勝手に思いましたが、実際のところは分かりません。
ティルダのホワイトロングヘアスタイルが素敵すぎてため息、ジャームッシュはティルダに色んな格好させるのが好きらしい、納得。そう、オンリーラバーズのときのティルダ最高。
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