BabySugar

アングスト/不安のBabySugarのレビュー・感想・評価

アングスト/不安(1983年製作の映画)
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2021年12本目の映画

予告編の異様な雰囲気や異質な男の様子、そしてタイトルや不気味さに拍車をかけてくる
エレクトロサウンドに惹かれて鑑賞。

全く胸糞!とか恐怖!とはならなかったが、
確かに83年の公開当時からしてみれば1週間で
打ち切りの当然物議を醸す異例の
映画だったのが納得。
時代がやっとこの映画に追いついたのかしら。
できることなら是非その当時に
観てみたかった、、

当時日本でVHS発売された時のタイトルよりも、
断然今のタイトルの方が良い。
あとおばあちゃんと息子と娘の殺された後の
引きずり回される時の演技が見事!
ガラスの上とかコンクリの上とか
すごい痛そう🤕THE・役者魂!を感じた。

とにかく音が好みだった。不穏な空気と殺人鬼のテーマなのにあの不安を煽るような音楽や、
歩く時の靴音、水の滴り落ちる音、超好き。
後々調べたら、音源は作品の編集前から完成していて監督が音楽に合わせて作品を編集したらしい!ナント!どうりでサウンドと映像のバランスが絶妙なわけだ!

そして主人公K含め登場人物全員あのセリフの
少なさであの不穏な空気感やら感情を表現できるのがすげえ!!
幼児期の体験は人格形成において非常に重要なことを再認識させられる。

犬だけは無事という予備知識がないままに観ていたら犬のことばかり気になってストーリーが全然頭に入って来なかったであろう作品。
とにかく犬が無事で何より。犬や動物が犠牲にさせられる映画は浸れない意味でネガティブな感情にしかならないからね…。

でもいくらお仕事で演技とはいえ、Kが女性殺すシーンで犬くん振り回されてそうだったり
車に乗ってるシーンで男の腕が当たってそうだったりもっとリスクなく配慮してあげて〜😩

構成、空気感、カメラワーク、音楽、実際の殺人鬼をテーマにしてるとこといい今から38年前の1983年に作られたということがとにかく驚き。
どうやら私こういう冷たくて陰鬱で暗鬱な
映像世界、結構タイプみたい。

特に得るものがあるかと聞かれればそうでもないがなんか惹かれるぞ…この映画!なんか好きだ!


2021/05/06
film 12.🍿
BabySugar

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