みおこし

拳銃貸しますのみおこしのレビュー・感想・評価

拳銃貸します(1942年製作の映画)
3.6
大好きなヴェロニカ・レイク出演のフィルムノワール。アラン・ラッドの出世作とのこと。

依頼主に裏切られた殺し屋レヴンは、警察に追われる身となってしまう。逃げる列車の中で、クラブで働くためにLAへ向かう女性マジシャンのエレンと席が隣になる。しかし、彼女は事件を追う刑事の恋人だった…。

モノクロに映える美男美女の極み。1940年代当時のハリウッドで一番、と言っても過言ではないアラン・ラッドとヴェロニカ・レイクの容姿端麗っぷりが存分に堪能できます。テンポの良い展開と、サスペンスフルなストーリー、スタイリッシュな映像がとにかくカッコいい!王道フィルムノワールですが、最後まで飽きずに楽しく観られました。交差する人間関係にもドキドキ。

『シェーン』のアラン・ラッドが、心優しい殺し屋を演じていてまたこれも素敵でした。敵には容赦なく銃を向けちゃう性格だけど、動物や子供にはとってもいい人。
冒頭から近所の子猫にミルクをあげたり、通りすがりの猫ちゃんを抱っこしたり...悪いイケメンのこんな可愛いところ見たら胸キュンしちゃいます。
彼と図らずも逃避行を共にすることになる美人マジシャン役のヴェロニカは、本作でマジックや歌まで披露。ありがちなただ守られているヒロインじゃなくて、機転もきくし賢い役でまたまた好きになりました。
絶対アラン・ラッドのこと好きになっちゃうだろうに、恋人役のロバート・プレストンに一途なところも最高...!ちょっとケンカして涙ぐむシーンがあるんですが、もう思わず抱きしめたくなるくらいきれい...。(いつの間にか視点がおじさんになってしまってました!笑)

すごく観やすいので、フィルムノワールの入門に良さそう!ちょっと眠くなっちゃって見切れていない作品がいくつかあるので、これを機に観てみようと思います。
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