なんちゃって社長

稲妻のなんちゃって社長のネタバレレビュー・内容・結末

稲妻(1952年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

☆新文芸坐、高峰秀子生誕100年特集にて。
☆やっぱり圧倒的に主役である高峰秀子の魅力!スタイルの良さと姿勢の良さ。香川京子、原節子、高峰三枝子もスタイル良いけど、伸びやかさが突出してるかも。
☆自分の境遇を客観視できる冷静さと、一貫してツナキチさんを拒絶したり、中北さんに(この映画の中北さん、凄くいいですね)はっきり物申したり、自分の感情をストレートに出すところ、いきなり一人暮らしを始めるような思い切りの良さを併せ持つキャラクターに納得性あり。
☆小気味の良いカット割。特に、秀子と三浦光子姉妹が、中北さん宅を訪ねる件りは、無駄のない展開で、ギリギリまで屋外からのカメラで、三浦光子が話を切り出すタイミングで室内カメラに移る。
☆役者のアンサンブルも最高ですね。この映画の浦辺粂子が、私の中のベストオブ粂子。
☆リュウゾウさん役、カスケ役、長女縫子役の役者さん達は初見。いずれも素晴らしい👍
☆猫のチビは、子猫だから小さいのか、それともああいうサイズの猫なのか?
☆稲妻ちゃんと出てきます!その意味は?
☆メインテーマとなっているピアノ曲は、斎藤一郎のオリジナル?それとも?根岸淳も弾いてました。
☆まさかのクライマックス!!高峰秀子と根上淳の恋の始まりを示唆して終わるのかと思ったけど、さすが成瀬!母との衝突と和解を短時間で深みのある会話劇で締めくくるとは。