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稲妻のscarfaceのレビュー・感想・評価

稲妻(1952年製作の映画)
3.4
成瀬巳喜男監督といえば林芙美子原作の作品が有名ですが、これも同様。

二人の姉と一人の兄。一番下の妹、三女演じる高峰秀子が主人公。母親は一緒なんだけど、全員父親が違う。この設定でまず是枝監督を思い出す。こういう成瀬監督の描く家族にやはり是枝監督は影響を受けてるんだなあと。
一番下ってのは兄姉を見ながら育つと言いますが、彼女も反面教師に生きていく。兄姉にはなりたくない、家を出たい出たいと思いながら、それでも大事な家族の絆。それをうまく表していると思う。複雑な家庭環境の中だからこそ、絆が試されるし逆にさらに輝きを放つものになる。
そして男というのはしようがねえなと。成瀬監督の映画観るとそう思わされます笑

タイトルの意味が全然わからなかったけど、最後まで観てそういう事か〜と、なにか感慨深い気持ちにさせてくれました。
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