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アメリカン・ニューシネマ 反逆と再生のハリウッド史の流のレビュー・感想・評価

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情報量が多くて少し追いつかないところも多々ありましたが、どの人も映画という表現媒体に対しては目がマジで、愛に溢れたドキュメンタリーでした。いい気持ちで見られる。
70年代を終え「辛くて悲しいのは現実だけで十分だ」という世相がこの動向を徐々に翳らせていったのはまあ順当な流れだよなあとは思う。でも相も変わらず世の中イラつくことばっかりだし、言いたいこといっぱいあるしという状態なわけで、反体制映画やマイノリティ解放映画は80年代以降もやっぱり作られていくわけです。ただ、今となってはもうそれ自体が一種の強固なハリウッドのビジネススタイルを確立してしまっていてどうしたもんでしょうという感じですよねえ。(目的と手段の逆転したような露骨なポリコレ映画なんかはやっぱり素直に味わえない。)

それにしてもニューシネマの諸々の作品をはじめ、ヌーヴェルヴァーグ、チネチッタ、ブラックスプロイテーションとか課題が大量に増えてしまった。まいったなあ。
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