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クローズZEROのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

クローズZERO(2007年製作の映画)
4.3
ワルたちの巣窟として知られる鈴蘭男子高等高校に、ひとりの転入生がやってきた。その男、滝谷源治(小栗旬)。暴力団・滝谷組の組長(岸谷五朗)のひとり息子である彼は、鈴蘭のテッペンを狙って3年生で転校してきたのだった。鈴蘭には、いくつか勢力があった。現在の最大のものは、3年の芹沢多摩雄(山田孝之)が率いる“芹沢軍団”だが、2年の阪東ヒデト(渡辺大)の“阪東軍団”も勢力を伸ばし、他の1年生グループも頭角を現してきている。そして、最強の男としてその名を轟かす“リンダマン”こと2年生の林田恵(深水元基)の存在もあったが、彼は派閥抗争には興味を示さない一匹狼として知られていた。さらには、どのグループにも属さない伊崎瞬(高岡蒼甫)や牧瀬隆史(高橋努)といった無頼漢もいる。鈴蘭の制覇を目指す源治は、チンピラの片桐拳(やべきょうすけ)と知りあって友情を深める。元鈴蘭OBの片桐は、源治の父が組長の滝谷組とは敵対する矢崎組に属していたが、いつしか自分の果たせなかった鈴蘭制覇の夢を彼に託すようになっていった。しかし、そんな交流を聞きつけた組長の矢崎(遠藤憲一)は、片桐に源治を片付けるよう命じる。組長への忠義と、源治との友情の狭間で苦悩する片桐。新勢力“GPS”を旗揚げして躍進する源治のもと、シンガーを目指す恋人のルカ(黒木メイサ)から連絡が入る。何者かに拉致されて、監禁されているというのだ。この件をきっかけに、鈴蘭内の抗争は一気に加速する。そして遂に、源治と芹沢が雌雄を決する時がくる。同じ頃、組長からの命に逆らった片桐もケジメをつけさせられるが、温情で命だけは救われた。大雨の中で行われたGPS対“芹沢軍団”の壮絶な対決も、最後まで耐えたのは源治だった。それでもまだ、鈴蘭には“リンダマン”がいた。源治たちの諍いの日々は、まだまだ続いていく……。
高橋ヒロシのヤンキー漫画「クローズ」を、漫画の前のエピソードをオリジナルストーリーで映画化。
小栗旬、山田孝之、高岡奏輔、桐谷健太などイケメン俳優が、鈴蘭高校の頂点を目指してしのぎを削る抗争がメインのストーリー、小栗旬は親父の跡を継ぐため、山田孝之は親友桐谷健太のために鈴蘭の頂点を目指し、策略家の高岡奏輔は小栗旬の筋金入りの性根に惚れ込み、小栗旬をサポートするやべきょうすけは自分が叶えられなかった夢を小栗旬に託すなどストーリーの中で浮き彫りになる鈴蘭の頂点を目指す男たちの思い、小栗旬たちが真っ向からぶつかり合うガチンコバトル、ヤンキーたちの青春の裏側にある喧嘩の弱いやべきょうすけが真っ直ぐな小栗旬の生きざまに刺激され自分なりに筋を遠そうとする大人の青春、人間ボウリングなど箸休めのコメディパート、見れば獣の血を呼び覚ます傑作ヤンキー映画です。
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