映画のち昼寝

デイブレイカーの映画のち昼寝のレビュー・感想・評価

デイブレイカー(2009年製作の映画)
3.2
イーサン・ホークがヴァンパイアやってるって?
そりゃ観なきゃでしょっ!と言うことで鑑賞。

2019年、パンデミックで人類の9割がヴァンパイアになってしまった地球。食料である人間の数は激減しヴァンパイア達は餓えに苦しんでいた。

この設定めちゃくちゃ面白いッ!設定はね!
マイノリティな存在であるヴァンパイアが、マジョリティの世界なんて斬新ですよね。どんな話になるかワクワクしちゃいました!
ジャンル的にはSFホラーってとこでしょうか。

冒頭はかなり閉塞感ムンムンです。
人間激減による食糧難。
食糧難による体質変化と知能低下。
人間の保護を訴える派と所詮食料でしょ派の争い。
子供のままヴァンパイアになってしまったが故の苦悩…などなど。

問題山積み!!

まず!食料危機どげんかせんと!
ってことで、代替血液の開発をしている科学者エドワードこそ、今回お目当てのイーサン・ホーク!
金色の瞳と尖った牙がめちゃくちゃ似合っていてスタイリッシュでセクシーなイーサンです!
見た目は言うことなし!抜群!素晴らしい!

エドワードは自身がヴァンパイアであることに嫌悪感を抱いており、人間が単なる血液袋として扱われていることに罪悪感を抱いています。自身を罰している雰囲気が全身から溢れ出し憂いを帯びている佇まいが良かった!困り顔と言うか、泣き出しそうな顔が堪らなく良いッ…!!

あれ?この感じ…デジャヴュ…?
ヴァンパイアにインタビューする映画で似たようなのいたような(笑)

ヴァンパイアが社会を築いてる感じ見てて楽しかった!
車が紫外線防止仕様だったり。
地下道が張り巡らされていたり。
珈琲に血液成分20%なんて表示あったり。

エドワードの家がインテリジェンスでカッコ良かったです!お金持ちかッ?!
室内で植物を育てていて人間らしい生活を捨てきれてない感じにグッときましたね。でもあんなにカッコイイ家なのにセキュリティがザルすぎて笑ったwww

エドワードには弟がいるんですよ。
弟は政府の人間狩り部隊に属しています。
兄は理系の科学者。
弟は体育会系の特殊部隊構成員。
二人ともヴァンパイア。

なんって…なんて美味しい設定なんだ…っ!!!

兄弟もの大好物の人ここに大変良い兄弟いますよ!
しかも兄がヴァンパイアになった要因に弟が…という。

うん、ご飯三杯いけるわ、コレ。

食糧難は深刻になる一方、代替血液の開発は遅々として進まず。そんな時に生き残った人間側からエドワードにコンタクトが…?!

人間「ヴァンパイアは治せる」

えっ…?ヴァンパイア治せるの?
エドワードびっくりですよね。
治った奴いるの?
……それなら治す方法を一緒に探そう!!

ここで元ヴァンパイアで人間に戻ったエルヴィス(ウィレム・デフォー)の手を借りて治し方を試行錯誤します。人間と手を組んだことにより警察や政府に追われるエドワード。弟も行く手を阻む熱い展開に発展していきます。

イーサン・ホークとウィレム・デフォーが並んでる絵面がすごい。大変ありがたい気持ちになります。

しかしウィレム登場から結構ご都合主義っぽい展開が多くなって興ざめしちゃったんですよね。ヴァンパイア治す方法も結構簡単に判明しちゃうし…。

しかしゴア表現は力入ってました!
肉片飛び散るわ、ゾンビ映画並みのムシャムシャブシャーなど盛り沢山です!ヴァンパイアの成れの果ての蝙蝠人間虐殺シーンなどエグくて残忍でとても見応えあって良かったです( ´∀` )b

ラストは

「俺たちの戦いはこれからだ!」

って感じで終わります。
…打ちきりの少年漫画かっ?!!

冒頭とラストで太陽が象徴的に使われているのは効果的で大変良かったです。美しかった!
人類の新しい夜明けだ\(^o^)/

設定がめちゃくちゃツボで好みだったので楽しめましたが、中盤から後半まで人間サイドに寄せすぎて単なるヴァンパイア退治な展開になって少し残念。

人間に戻れるのが一番だけど…個人的には、もちっとヴァンパイアによるヴァンパイアの世界を堪能したかったですね!