ベビーパウダー山崎

デス・トゥ・スムーチーのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

デス・トゥ・スムーチー(2002年製作の映画)
2.0
ダニー・デヴィート監督作は毒と笑いの配分が毎回間違っているように思える。そのねじ曲がった表現はデヴィートの147cmしかないフリークスギリギリな体型からくる常に世界を見上げている満たされない劣等感のせいだと俺は邪推しているが、人類や社会を恨む変人を面白おかしく描こう(それなら笑えるはず)と思っている時点でその闇は深くどこまでも暗い。
根っからの善人というより白痴のようなエドワード・ノートン、ロビン・ウィリアムズのキチガイも無理してそうで痛々しい。小さな映画でも全力なキャサリン・キーナーは大好きな役者だけど、馬鹿げた男の面倒を見る年上の女性という定番の役柄でしかなく可哀想。質の悪いドタバタから前向きに映画を語るのは難しく、役者としては超一流でも監督としては三流、それがダニー・デヴィート。驚くほど小さい。