完全自己満足でお送りする不定期企画『レビュー0件映画を鑑賞してみた』
　これはFilmarks内で未だレビュー投稿のない作品をあえて鑑賞し、レビューを書いてみようじゃないかという、無謀かつ誰得な企画です。

　とりあえずのルールとして、Markされていても、レビュー欄が空欄だったり、あったとしても「記録」や「過去鑑賞」のような、レビューとは言い難い内容の書き込みもレビュー無しとみなします。

　さて、今回鑑賞した作品は……
　『殺人告知／チューリップは殺しのサイン』　LDで鑑賞。
　1981年　カナダ　　サスペンス、コメディ、恋愛　　　先客2名様

　コミュ障でチューバだけが友達の30代の男リーランド。これといった趣味もなく、恋人もできない彼は自殺することを決め、ガス自殺やピストル自殺を試みるが、ことごとく失敗に終わる。そこで彼は殺し屋に自分を殺してくれと依頼する。依頼を受けた殺し屋は、殺しを実行する際は前もって新聞に「TULIPS」の広告を出すという。
　一方、どんな仕事についても失敗ばかりですぐにクビにされてしまい、過去30週間のうちに実に40回も転職を繰り返し、ついには職安から見放されてしまった女性ルターニャは、住んでいたアパートからも締め出され、アタックしていた医者からも拒絶され、もう行くところがなくなっていた。
　さて、そんな二人が自動車事故をきっかけに出会い、次第にお互いの存在が大切になっていく。
　自殺志願だったリーランドは彼女と結ばれたいという気持ちにかられ、死ぬのをやめて生きようと決意する。
　しかし二人の初めての夜が明けた翌朝、新聞には殺しを実行することを意味する「TULIP」の広告が載っていたのだった。

　2018年のコメディ映画『やっぱり契約破棄していいですか!?』の元ネタかと思うくらい設定が似てる。
　本作も一応はコメディというジャンル分けがなされているみたいだけど、コメディとしては中途半端。どちらかというと、互いに違った意味で孤独な男女の恋愛ものという感じ。
　この二人が殺し屋に対抗して武器やら爆弾やら毒薬やらを買い込んで殺し屋に立ち向かう展開になるのだけど、その流れになるのが遅すぎる。もっと早めに殺し屋と対決を始めて、それをドタバタコメディとして撮った方が面白くなったんじゃないかな、と思った。

• #レビュー0件映画を鑑賞してみた