prastic

アートスクール・コンフィデンシャルのprasticのレビュー・感想・評価

-
21世紀最大の画家になることを夢見てニューヨークのストラスモア美術大学に入学したジェロームだが、描く絵がだれからも評価されず挫折を味わうことに。
デッサンモデルの女性に憧れ、彼女に認められたい一心で制作を続けるが、有望な学生のジョナの方に気が向き始めているのを見て、自分の才能に自信が持てなくなっていく。
一方、ストラスモアでは美術大学の学生を狙った連続殺人事件が起きていて…。

「ゴーストワールド」や「クラム」のテリー・ツヴァイコフが2006年に撮った、今のところ彼の最新の映画。
才能主義の芸大+LAコンフィデンシャル。
出てくる作品や先生が妙にそれっぽく、ツヴァイコフか脚本のダニエル・クロウズが多分芸大出身なんやろなと思う、ゴーストワールドの美術の授業ネタもリアリティがあった。
この映画も、政治的な作品を扱った結果みんなから批判を受けるという流れは一緒。

ジョナの作品がわりとほんとに良い。
優しい先生が「早めに作風固めることない、ゆっくり自分の道を見つければ良い」って言うて勇気もらうけど、結局はじめから評価受けてる学生に評価が集中して意気消沈する感じとかめっちゃわかる。
先生の言ってることは間違ってないのも分かるけど、ダブルスタンダードに見えちゃうよな。

芸大の展示方法がダサすぎる(2000年でこれはほんまなんか…)とか、人の作品を画鋲で刺すなとか色々ツッコミどころはあったけど、ツヴァイコフの厭世的な感じはやっぱり好きだと思った。
クソのピカソと書いて「Picasshole(ピクソ)」
prastic

prastic