ゲー

ロッキー5/最後のドラマのゲーのレビュー・感想・評価

ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)
3.8
駄作駄作と言われているけれど、俺はコレ、悪くはないと思う。
悪くはないけど、物足りない。

行くとこまで行ってしまった4のハリウッド大作的なノリと比較すると、1の作風に原点回帰したこの5とは、落差があり過ぎる。
1が好き過ぎる人にとっては、これも割としっくりくるんじゃないだろうか。
ロッキーと息子の関係性も良かった。4の数日後の話なのに、幼児だった彼が小5ぐらいまでいきなりデカくなってビビったが……

問題のストリートファイトENDは見せ方が良くないと感じた。
路上の喧嘩は確かに褒められる行為ではない。
周囲の野次馬が喧嘩を煽り、勝ったロッキーを称賛する光景はスッキリしなかった。
だってこれは悲しい喧嘩なのだから、勝ってもイェーイ!とはなれないでしょ……

3の敵役クラバーにも同じ事を感じたが、トミー・ガンのキャラクターにもっと深みが欲しかった。
せっかくロッキーが惚れ込んだ男なのだから、コイツが単なる糞野郎というのはしっくりこない。


問題点は確かにある。
そもそもリングに上がれない引退した人間のドラマでは、熱くなろうにも限界はある。
だが、これをシリーズの黒歴史としてボロクロに貶す事は僕には出来ない……
とにかく惜しい作品。
ゲー

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