BuffysMovie

タラデガ・ナイト オーバルの狼のBuffysMovieのレビュー・感想・評価

4.2
『バイス』や『マネー・ショート』など最近はすっかり政治色、経済色の強いコメディ作品が印象強いアダム・マッケイが手掛けた2006年のおバカ度MAXな映画。日本では毎度のことながら、アメリカのコメディの受けが悪いのと、ウィル・フェレルの知名度によるものであるが、今作はコメディとしても1本の映画としても、バランスがとても良い。

自信家で何故かイケメン的扱いを受けながら、おバカすぎるという典型的なウィル・フェレルのキャラクター像を維持しながら、レーサーとしての栄光からの転落によって、再起を目指すという王道的サクセスストーリーをしっかりと描いているのと同時に、レースシーンにも手を抜いておらず、所々で本当に真面目なレース映画と勘違いしてしまいそうになる。

その後に『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』『俺たちホームズ&ワトソン』などでも共演することになるジョン・C・ライリーとの相性も抜群ではあるが、サシャ・バロン・コーエンとの相性も良いと思うが、その後の共演といえば『俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』で最終バトルシーンのみというのは残念でならない。

ちなみに男同士でのキスシーンもあり、MTVムービーアワードのベストキスシーン賞に選ばれた。

ウィル・フェレルとアダム・マッケイのパートナーシップは2019年に解消されてしまったが、たまには、政治色や経済色のないおバカなコメディでウィル・フェレルとサシャ・バロン・コーエンの再共演を観てみたいものだ。
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