チャーハン

仮面の真実のチャーハンのネタバレレビュー・内容・結末

仮面の真実(2003年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ひねりはないので特筆することはないが普通におもしろい…
伝染病の流行、不誠実な為政者や司法、閉じた社会で不当に扱われるがままの民衆etc.かなりタイムリーな要素が多い

あと、処刑を阻止するための最後の芝居で女形の美青年ではなく、それまで裏方だった紅一点が母親を演じていたのが良かった
劇団の一員として働いても多数決の数には入れられず、具体的なセリフはなくとも「女は舞台に上がるべからず」「裏方の雑用をやるべき」という不文律はあったはず
いちいち裏で着替えや化粧をしている場合ではない、なりふり構えない状況ではあったにしろ、あの時に彼女が役者として舞台に上がり、死んだ少年の母親がそれを見届ける演出には重みがある
少年の死をセンセーショナルな演目として扱っていた時とは違う誠実さ、軽んじられる者への目配せを感じるし、赤の他人の無実の罪を晴らすため自分たちの意思で戻って来た一座の行動に説得力が出るなと思った

トムハの役は抜けてるけど陽気で気の優しい青年という感じでかわいかった
画面の端で馬に寄り添ってたり女装ガニ股ダッシュで登場したかと思ったら妖艶な雰囲気出してきたりおもしろかわいい