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雨の中に消えてのseapony3000のレビュー・感想・評価

雨の中に消えて(1963年製作の映画)
5.0
わーん素晴らしい。秋田から上京して共同生活の3人娘のそれぞれの恋愛、セックスと結婚観。部屋にお客さんくると必ずささっと着ていたちゃんちゃんこをクロゼットにしまう文化服装大学に通う十朱幸代。好きだった先生の山田吾一との苦いやりとりのシーンにやられる。3人のなかで十朱幸代だけがまだ訛っているのは先生に未練があるからなんだろうなあ、とか。笹森礼子と菅井きんとの女同志の会話、選挙での伊藤雄之助と轟夕起子でまたグッときて。最後の夜は雨。3人が共同生活を解消しようと話し合う、まだまだ雨はふりつづいて部屋ではそれぞれのことをしながら沈黙、また話し合う。この時間の描き方最高。高橋秀樹を送って小百合が一緒に家を出るところでかかる音楽とても良い。それぞれの人生のほんの通過点。
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