役人と家族が政治的左遷や悪者のクソ策略により奴隷となってしまうが、想いと行動と運命により再起して再び国を治める話。
（映画・赤ひげの婚礼シーンで笠智衆さんと田中絹代さんが登場するのは小津安二郎さんと溝口健二さんへの敬意である…という解説を読んで、溝口さんの作品が気になったので視聴しました）
1954年のモノクロ映画だけど映像の構図や展開や台詞の完成度が素晴らしく、リマスター版？だからか音声と映像も鮮明。「去年NHKが総力を結集して制作したドラマ映画の傑作だよ」みたいな嘘を言われても信じてしまいそう…。前半は家族の絆や酷く辛い日々の描写で人間ドラマな感じだったけど、後半で再び国を治めるようになってからは政治クライムサスペンスで激アツ！
「私と同じ苦しみを味わう人々が救われれば、ただそれだけでいいのだ」みたいな台詞も痺れた…。ラストもやばい。（ラストで終って出るのやっぱり最高）
