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フラッグ・オブ・ソルジャーズ 勝利なき戦場のhokaのレビュー・感想・評価

2.4
イタリア戦線はあまり馴染みがないが、ムッソリーニが連合国側に捕縛幽閉された後、枢軸国側から寝返ったので、一気に形勢が変わった。
日本帝国からしてみれば、『何してくれてんねん!これでは大東亜共栄圏構想に齟齬が生じるやないかい!ドイツは案の定四面楚歌やし、もしドイツが降伏したらわしら孤立無援で集中砲火やで?どないしてくれんねん!』
と言ったところだろう。
で実際そうなった。

戦闘シーンはあるが、極めてイタリアらしい緩さがある戦闘描写で、まあ確かにどちらにつくべきかは自明の理だが、生き残ることが最優先という生存権を行使しただけとも言える。節操は無い。
しかしその変節がイタリアの文化遺産や歴史的建造物を守ったとも言える。
言い方を変えれば臨機応変に対応したとも言えてしまう。ね。

個人的には最期のドイツ将校の最期は見事だと思います。よく頑張ったと声をかけてやりたい。
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