パンダロウ

ブロンクスからの脱出のパンダロウのレビュー・感想・評価

ブロンクスからの脱出(1983年製作の映画)
3.0
脚本的なことを言えば二つ☆映画なんだけど。
エンツォ・G・カステラッリが何が何でも面白がらせてやろうと、チャチな特撮やご都合主義のアクションを総動員しているので退屈しないし面白いのだ。流石クェンティン・タランティーノが偏愛する「地獄のバスターズ」の監督である。だから三つ星なのだ。
冒頭はニューヨーク1997のパクリなんですが。ストリートギャングのリーダートラッシュが宅地開発と地上げでブロンクス住民を虐殺する企業(いくら『ときは19XX年・・・』な近未来でも警察が動くだろうとツッコんではいけない)に反抗し、反政府活動を続けるゲリラ親子(子連れ狼の影響?)の助けを借りるところから話ががらりと変わる。いきなりマッドマックスの亜流だったのが、突然マカロニ・ウェスタンになってしまうのだ。この唐突なストーリー展開がたまらないので、僕はこの映画が大好きなんですね。
ブロンクスに見立てた廃工場で、都市ゲリラ親子+ストリートギャング連合軍VS大企業の私設軍隊の市街戦のクライマックスなるんですが。バンバン火薬使って予算以上の効果をあげてます。ゲリラ親子はマカロニウェスタンばりばりのガンマンを発揮するしカッコいいよ。
YOU-TUBEでVHSが投稿されているので、パチもんマッドマックス好きは必見です。英語わからなくてもだいたい話は掴めるし。脚本がご都合主義と剽窃だらけでも、ここまで面白がらせようと頑張っているのでキライになれない。僕のお気に入りの映画です。
パンダロウ

パンダロウ