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陽は昇るの007kaのレビュー・感想・評価

陽は昇る(1939年製作の映画)
4.1
面白かったんですけど、レビューがほとんどありませんね。観たことがある人が少なそうです。古いフランス映画です。
内容は、ある女性を取り合った男が、相手を自分の部屋で殺害し、警察に包囲され部屋に籠城する。犯人の男は立て籠もっている際、女性との出会いから殺してしまった男との揉め事を回想する、といった内容です。

80年位前の映画なのに、男女はお互いに二番目の相手がいても、そこそこその存在を認めているというか、、。
嫌だけど、「浮気者!もう別れる!」といった感じじゃなかったので、フランスは昔から恋愛に自由があるんだな、と思いました。
主人公は殺人は犯しましたが、きっといいヤツだったと思います。
主人公の二番目の女は、サバサバした女のように見えますが、この女の哀れさ虚しさが物語に深みを与えているような気もします。というか、1番まともな人物かも?
「陽は昇る」という題名は、明るい意味は持ちません。誰に何があっても、同じように朝が来る、という意味です。いつも同じ時間に目覚ましが鳴るように。
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