ちびたろう

プリンセス トヨトミのちびたろうのネタバレレビュー・内容・結末

プリンセス トヨトミ(2011年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

大阪国の存在意義とそれを信じる理由が弱い。しかし、大阪国の人々は頑なにそれを信じて一致団結しているものだから、ある種の宗教みたいな感じに思えた。

まあそういうものは、価値感によるもので、本来ならば強い弱いなどと言えるようなことではないのだが、これは物語であるため、動機の部分が弱ければ、観ている側はスッキリとしないだろう。

松平は最後、「大阪国の存在意義は分からないが、それを信じて守り抜こうとしている大勢の人の存在は分かった。」と言っていた。
だが、信じて守り抜こうとしている大勢の人々の存在は、大阪国の存在を認める理由にはなり得ないと思う。

松平も言っているように、大阪国の存在については疑問を持つ。
しかし、そこを判断して正当な支出であるのかを、何にも干渉されず、中立的な立場から判断するのが会計検査院の仕事ではないのか。
そのために松平たちはやって来たのに、熱意に押されて、結局は見なかったことにしたという職務放棄的な結末は拍子抜けであったが、エンディングで堤真一が徳川方武将として登場し、豊臣を見逃したシーンの存在によって、なるほどと思えた。あのシーンがなかったら、マジで意味分かんない作品になっていた。
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