Jonayama

ライラにお手あげのJonayamaのネタバレレビュー・内容・結末

ライラにお手あげ(2008年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

大好きな映画『メリーに首ったけ』や『愛しのローズマリー』をてがけたファレリー兄弟+これまた大好きな俳優ベン・スティラー主演のコメディ映画。

5年婚約した相手と別れ、40歳を迎えるのに未だ未婚のエディはある日引ったくりにあっている美しい女性ライラを見つける。
バッグを取り返すことはできなかったがお互いに一目惚れしすぐに交際が始まる。
1ヶ月以上が経過した頃、ライラからドイツへの転勤を命じられたことを告げられたエディは独身であることが選定理由だと知り駆け込みで結婚するも共に過ごす時間が増えるにつれ少しずつ互いの気質や生き方の違いが露見しはじめる。
そんな中、新婚旅行に来ていたエディは家族旅行で宿泊していたミランダと知り合い意気投合し気持ちが揺れ動いていく。


恋人の理解が浅く精神的にも成熟していない男がスピード婚の末に「こんなはずじゃなかった」とグラつきまくるブラック要素もある作品で時折やりすぎ感もあるが概ね笑える2010年代ほどではない2000年代らしいハチャメチャさのドタバタギャグが楽しいコメディ映画だ。

ちょっと神経質そうな振る舞いと翻弄されてオロオロする演技が本当に合ってるベン・スティラーとスタイル抜群で美しいうえに少女のような可愛げまであるマリン・アッカーマンが最高にいい!



今回はベンの映画が観たいあまり前情報を入れずに見たので冴えない彼が最後には幸せを掴むタイプの作品なのかと思いきや、成熟しきっていない優柔不断な男の反面教師的なダメ男ぶりを喜劇的に描いた作品でビックリした!途中までエディに感情移入しながら見ていたのにww
後出しでヤバい面が明らかになっていくライラだがそれを差し引いてもエディのしたことはやっぱり最低なので(ヤることはヤってないが)途中からダメ男が痛い目見る様を笑う方向にシフトして観てました(笑)


最後に全てを失った彼がミランダと再開してまぁこれはこれでアリかと思ったところでのオチに苦笑い。脚本意地悪だなぁw
この反省してないところや大人としてしっかりしてないところが原題の『The Heartbreak Kid』なんね。なんという的確なタイトル。
邦題はキャッチーだが意味が変わっちゃってるよな。。


主人公に感情移入しまくる負け犬が報われるタイプのコメディではないがベン・スティラーが出ているコメディはやっぱり好きだ。昔から思うけど彼イケメンだよね。
ヤバいキャラではあったがマリン・アッカーマンの魅力も味わえて満足の作品だった。


ちなみに洋画コメディにありがちな唐突なヌードが数回あるファミリー向けではないタイプのコメディなので視聴の際はご注意を。
Jonayama

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