ツクヨミ

地球へ2千万マイルのツクヨミのレビュー・感想・評価

地球へ2千万マイル(1957年製作の映画)
3.2
地球へ連れて来られた金星モンスターの行く末は…?
金星探査から帰還した宇宙船がイタリアの海に着水するが乗組員はほぼ全滅、しかし金星から連れ帰った謎の卵が海岸に流れつく…
ストップモーションが素晴らしいモンスターSF作品。今作はレイハリーハウゼンが特撮ストップモーションを担当したということで鑑賞、相変わらずのヌルヌルモーションが金星モンスターに息吹を与え素晴らしいモンスター感を生み出していた。特にラストで金星モンスターがローマで大暴れするシーンは臨場感も相まって凄く楽しい、モンスターパニックの基本的な面白さを体験できて好き。
しかし今作は金星モンスターからすると悲哀の物語だ。人間によって金星から地球に連れてこられ、地球では犬や人間に暴力を受けて終いには蹂躙される。とても切ないモンスターストーリーとしても見れる作品だ。
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