世界各国の死と死についての映像を集めたショックメンタリー(モンド)映画

海外では原題の『TRUE GORE』としてショックメンタリー映画の中では結構有名なのだが、海外で発売されているブルーレイは限定リリースで入手は絶望的か……と思っていたら、某店で奇跡的に日本版VHSを発見したので鑑賞。

初っ端から激しい点滅と共に額に穴が空いた自殺死体が現れる。この映像をオープニングに使っている時点でヤバいのだが、このヤバさが90分間止まることなくずっと続くのだ……
冒頭でもナレーションがある通り、本作はあくまでも「死についての探求」という名目のドキュメンタリー。そんな高尚なテーマを掲げながら残虐でショッキングな映像を流すのは某ジャンクを想起させるが、本作は人民寺院の自殺時のテープの前後を流したり、ヒトラーの演説を流して「何が人を大虐殺に駆り立てたのか」を調べたりなど、普通のモンド映画とは一線を画しているように思えた。何気に日本語字幕が付いた人民寺院の自殺テープとか普通に価値ありそうだし。

しかし、日本版だからなのかモザイクが入っているのは萎えた。死体にでは無く、死体の性器に。
残虐な死体はちゃんと映すのに性器にはモザイクが入っているのは不謹慎だけどちょっと笑ってしまった。
あと、三章冒頭の『アートと死』の部分はモザイクのせいで何も見えなかったのは普通に不満。何が起きているのかわからないショックメンタリーってそれこそ意味があるのか？

ジャンクシリーズや他のモンド映画より遥かに過激で、一貫して「死についての探求」というテーマを追求し、多数の死を経た上で導き出した死への考えもまあ面白く、この手のショックメンタリーにしてはなかなか面白い分類に入る映画なんじゃないかな。
ただし、食欲は失せる……

• #豚肉のDVD棚

記録

ブラックホールにてヨシキさんが反核映画紹介してたから見ました
モンド映画だけど強いメッセージ性があるのは良いけど
普段からグロ動画とか見ない自分にとっては大変残酷で深く落ち込んだ
映画で見るスラッシャー描写と現実のやつでこうも刺激が変わるのはは生々しさの違いなのか私の思い込みなのか……
もうこういう映画は見ないようにするけどこれと同じ事態が
現代でも起きてる点からは目を背けないようにしたい
NO WAR!!FREE ＰＡＬＥＳＴＩＮＡ!!!
戦争は今すぐやめよう、それが重要。