コンピュータは二進法で常に集積されたデータから合理的な回答を導き出す。
それは人間にある矛盾や逡巡や欺瞞やその他説明し難い癖を省くことができるからだと思う。
この映画は逆にそう言った人間の性に焦点を当て、おかしみを演出している。
精神科医のビルと息子のビリーとの会話は息子に誠実であろうとする父親の回答が悉くトラウマ級である事や、ファミレスでクリスティーナの独白を聞くイタ電魔アレンの引き気味にでも羨望にも似た受け取りようとか、ヴラッドのI❤️NJ T-shirtとか。
最期のビリーの射精は父親のDNAを受け継ぐ彼にとってはまさしくハピネスだと思う。
でも父親も三人の子を成しているんだけどね。
ビリーとアレンの見た目を寄せているのは彼のその後を予見させる物だろうか?
結局三姉妹で一番不幸なのはトリッシュだったというオチも効いてる。
現在でも通用するテーマが‘98に描かれたという一点において、ひどく先進性を感じさせられた。