ロメロのゾンビじゃない映画初体験。
ひょんなことから半身不随になってしまった主人公を介護するお猿さんのサイコサスペンスです。猿の演技がとにかくすごい。よくぞここまで調教したといわんばかりにきちんと演技しています。パルムドッグならぬパルムモンキー賞でもあれば良いのにね。
ロメロがゾンビ物で描きたかったことは「制約された状況での、人間の怖さ」という要素があると思うんですが、本作でも根底に流れるテーマは同じかなと。
最初は都合良く猿を扱ってた主人公が、彼女の知性に恐怖し急に暴力的になるくだりは、人間って汚い生き物だなぁ…と辟易しました。
というか主人公が稀代のドクズ息子です。自分の母親に「お前は利己的で、わがままで、最悪の女だ!消えろ!」と怒鳴るシーンは本当にひどい…将来息子にこんなこと言われたらと思うとクラクラします。