エミールクストリッツァ作品の中でも、珍しく内向的で、ストレートで、死への渇望が強い。
「黒猫・白猫」や「ライフイズミラクル」の無鉄砲な明るさについていけないなという気分の時、この作品はすごくうまくはまる。寄り添ってくれるように感じる。
six feet underにも登場した、リリー・テイラーが、一番印象に残った。猫か何かの動物を連想させる。ミステリアスな美しさがある。
小柄のリリーが、ライト付きのヘルメットをつけて、大きなTシャツ一枚で、おもちゃみたいなトンカチで飛行機を潰すシーンが、すごく可愛い!