asayowai

コックファイターのasayowaiのレビュー・感想・評価

コックファイター(1974年製作の映画)
-
主人公がなぜメダルにこだわるのか?パトリシア・パーシーとの馴れ初めは?などなど数々の語られるべき物語を放置してしゃべらない主人公といまいちルールのわからない闘鶏を垂れ流す。
製作はあのB級映画の帝王ロジャー・コーマン。このひと自伝のタイトルが「私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか」なんだけど、どうやらこれは赤字だったらしい。(コーマン製作で赤字を出したのは本作含めてたったの2本)。
ウォーレン・オーツ好きにはたまらないいぶし銀映画として、カルト映画監督モンテ・ヘルマンの珍品としては楽しめるんだろうけど、プッシュできる見所にかけるかな。同監督デビュー作の『断絶』は商業的には失敗したけど文句なしにおすすめできる傑作だったんだが。
ヘルマンとコーマンの両者が気に入ってるシーンはラストらしいんだが、はっきり言ってストーリーとしては最後の一言のためにあるって感じ。
見所といえばそこかな。
焼き鳥かフライドチキン食いながら見ましょう。
asayowai

asayowai