医療業界に従事している3人組の若いナースが、社会問題に直面している青年たちと接触する。ナースのプライベート事情を描いている、看護婦シリーズ第2弾。ロジャー・コーマン率いる、New World Pictures謹製。

シナリオの大筋は、前作とほとんど同じ。病院内のプレッシャーを抱えている3人組ナースが、三者三様のロマンスを展開させる。（当時の）観客に突き刺さりそうなテーマを、片っ端から放り込んでいるような内容となっている。

本編内で扱われるテーマは、ベトナム帰還兵、水質汚染、人種・女性差別、麻薬密売など。どれも深刻な問題なのだが、随分と軽やかなセリフ劇で消化してしまう。行き当たりばったり、取って付けたような、という表現がピッタリ。

とはいえども、ナース各人のドラマが交錯せずに平行線を辿っていくところが、本シリーズの醍醐味であることが伺い知れる。いわば、人間関係をテーマにしたショートショート集のようなものであり、世代を超えた普遍性が感じられる。