母親を目の前で殺された少女が数年後、同じ犯人に父親の交際相手と共に誘拐されてしまうショーン・S・カニンガム監督が「13日の金曜日」の次に手掛けたメアリ・H・クラーク原作のサスペンス。

二人が閉じ込められるのはニューヨークのグランド・セントラル駅の地下トンネル奥に有るアジト。リップ・トーン演じる犯人はさり気無い狂気は感じさせるものの、不良グループに襲われたり帰って来た際ドアを閉じなかったりと思ったより強くない＆不注意で隙が多く、終盤に少女にとってはトラウマを克服するかの如き本格的な対決が有るかと思えばそれも無いまま解決を迎えてしまうという、あまり盛り上がらない内容でした。

この時代のニューヨーク特有のちょっと外れるとすぐ人気が無くなる雰囲気や味方にも敵にも成り得る（？）トンネルに住むホームレスの存在等は悪くなく、安直ながら「13金」的スラッシャーの要素がもっと欲しかった・・というのが本音かも。

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