あやね

ヨコハマメリーのあやねのレビュー・感想・評価

ヨコハマメリー(2005年製作の映画)
3.9
監督の舞台挨拶付で鑑賞。色と哀愁と気品がありました。
 戦後史に限ることではないですが一定期間の歴史を語るとき、表舞台の人たちに焦点を当てることがほとんどだと思います。映画を観た後、駐在米軍に愛を売ったメリーさんのような女性たちや名前も付けられず葬られた混血児たちや裏社会の人々の生き様に思いを馳せました。
 メリーさんはきっと死ぬまで女で在り続けた人で、毅然とした姿に憧れをもちます。一方、身体的な性別や年齢、経歴職業はその人のシンボルではなく、アクセサリーでしかないなとも。
あやね

あやね